日本人の幸福感は何処へ、そして、日本人のIKIGAI生き甲斐は何処へ Where is the Happiness for Japanese? What is IKIGAI for Japanese?
先月、国連が2012年から始めた『世界幸福度ランキング』を発表した。昨年日本は51位であったところから3位落として今年はなんと、54位!
国連のレポートは↓から。(英語ですが。。。)
https://s3.amazonaws.com/happiness-report/2018/WHR_web.pdf
私はこの国に生まれ、飢餓に苦しんだこともなく、充分な教育を受け、戦火などとは程遠い安全で平和な環境で過ごしてきた。それなりに海外旅行もし、日々の海外情勢などを見ている中で、私たちほど恵まれた環境で安全に生活することができる国はめったにないと思っている。そして、毎年のこの『世界幸福度ランキング』の日本の幸福度の低さにショックとモヤモヤ感を隠せない。
この調査の説明変数は、以下の6つで計算される。
① 人口あたりGDP(対数)
② 社会的支援(困ったときに頼ることができる親戚や友人がいるか)
③ 健康寿命
④ 人生の選択の自由度(人生で何をするかの選択の自由に満足しているか)
⑤ 寛容さ(過去1か月の間にチャリティ等に寄付をしたことがあるか)
⑥ 腐敗の認識(不満・悲しみ・怒りの少なさ、社会・政府に腐敗が蔓延していないか)
↓こちらのリンクは優れもの!
2016年の数字だが、なんと、EXCEL見たいにソートできるー!!!
っで、疑いもなく、③の健康寿命はトップレベル!そして、①のGDPも悪くない!
恥ずかしながら、そして大変残念ながら、私たちの国は、②困った時に頼れる人がいなく、だから⑤他の人を助ける寛容さもなく、そんな殺伐とした世の中は⑥腐敗への認識が低く《これって今、日本の政治で起きているじゃーん!》、私たちは④自分の人生を自由に選ばれない何かに縛られているのだ。
最近見つけたタイ語のIKIGAIベン図 ↓ 可愛いからお気に入りです。
今、世界の言葉になろうとしている、“IKIGAI 生き甲斐”について、Points of You®という写真カードを使ったコーチングゲームを使い、このIKIGAIを探すワークショップを1月から始めたが、この4つの輪の一つである、”What the World needs you. 世界があなたに求めている事“、のところにくると、確かに多くの参加者の方から、「こんな事、今まで考えたことない。。。」というコメントを聞くのだ。
やはり、自分のIKIGAIを感じるには、社会との繋がりをなくしては考えられないのだろうか?
『世界幸福度ランキング』の日本の順位の低さを考えると、やはり、私たちにはこの“社会との繋がり”を醸成していく必要があるのかもしれないと思う。
Points of You®を用いた、“Journey of IKIGAI 生き甲斐を探す旅”のワークショップでは、こんな3D IKIGAIも出てきた~!
筆者のPoints of You®ワークショップ等についてはこちらから↓
NARUMI ISODA | コーチングをカードで楽しみながら学ぶ、活かす、育てる - Points of You Japan
しかしながら、日本には昔から、社会との繋がり、近親者との繋がりを見つめ直し、自己中心的な生き方を変容し、他人や社会の為にお返しをしようという意識を育む手法が存在するのだ。
浄土真宗僧侶、吉本伊信が1950年代に開発し、禅の精神性を基盤とした森田療法と共に世界に誇れる、『内観心理療法』である。
内観では、自分の人生において重要な人達を思い起こし、「3つの質問」を自分に問いかけていく。『してもらったこと』『お返しをしたこと』『ご迷惑をかけたこと』
伝統的な内観では、7日間、ひたすらこの問に向き合っていく。そして深い内観を行った研修者は「生かされ生きている」という自己発見をすると言われている。家族、知人、神仏、環境等によって生かされてきたという自己発見は、自他の融合感を得て、社会での相互依存、繋がりの中で生きているという、“IKIGAI生き甲斐”を感じた心理状態になるのではないだろうか。
日本人の失われた幸福感を取り戻し、一人でも多くの方が、この“IKIGAI生き甲斐”を感じながら、もしくは永遠にこのテーマについて追求していく為の何かのヒントが、この日本で誕生した内観療法にもあるのかもしれない。
30年来の友人の、浄土真宗僧侶であり医学博士でもある千石真理さんが、伝統的な内観に呼吸法、気功、ヨガ等を取り入れた「心身めざめ内観」を考案し、より多くの人に知ってもらうための書籍を出版した。
『幸せになるための心身めざめ内観』アマゾンからも購入できます↓ポッチ↓
【重要なお知らせ】
今回は京都のImpact Hub Kyoto様のご協賛を得て、千石真理さんを招き、『幸せになるための心身めざめ内観』出版記念ワークショップを、4月14日(土)に開催することになりました。お申込み方法など↓をご参照ください。
千石真理さんの『集中内観は生きがい感の向上に有効か?-SOC健康尺度を用いた検証』という論文もこちらから↓ご覧にいただけます。
https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/203150/1/future.life_1_115.pdf
千石真理さんの『心身めざめ内観』についてはこちらから↓
1980年代のバブルを駆け抜けた私たちだが、人生の折り返し地点でこのような接点を見つける事ができる日がくるとは、一体、誰が想像しただろう?
改めて、「生かされ生きている」と感じる今日この頃。
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